生きることに何の意義があるのかなんて
誰も知らない
だからこそ知りたい
一体何故こんなめにあうのか
誰が何をしたというのか
諦める事の意味も
足掻き続ける事の意味も
誰か答えを出すことなんて出来るのかとは思うけど
母がよく言う
「こんな目にあうのならいっそ死んだ方がいいと」
私はそのたびに思う
この中の誰一人としてこんな目で人生を終わらせたくはなかっただろうと
だからこそ
せめてその最後の一瞬まで
私は生きていたい
どうせいつかは皆同じ場所に行くのなら
先に行ってしまった人達への土産話が
たくさんできるように
復興なんて無理だと思った16年前の大震災
中間の階層が押しつぶされたデパートや焼け野原になった都市を実際に見てきた私は
地球の気まぐれとそれに翻弄されながらも歩き続けた人達を見た
乗り越えるのは不可能と誰しも思ったその壁を
見事に乗り越えた人達が居るということは
すくなくとも前に進むことの意義を
見せてくれたように思う